青山教室NEWS
今日は母の日でしたね。
皆さん、お母さんに日頃の感謝の気持ちを伝えましたか?
いっつも感謝してるし、ありがとうって言ってるよ…だって?
それは素晴らしいことです。
言葉にして、感謝の気持ちを伝えるのは、
10代の子ら(特に男の子?)にはちょっと気恥ずかしいことかもしれません。
だからこそ、こういう機会を上手に活かして、言ってみましょう。
私は母の日になると、毎年、思い出すことがあります。
私が中学に入学したその日のこと。
今は亡き母が、私を目の前に正座させて、
「今から言うことを覚悟して聞きなさい」と言うのです。
そして武家出身でもないのに、母は懐から小太刀を取り出し、
正座している私の目の前に置いて、次のように言いました。
あなたももう中学生なのだから、これからは1人の大人として扱います。
あなたの人生だから、自分のやりたいようにすればよろしい。
でも、自分の頭で善悪を考えて、慎重に行動しなさい。
自分の行動に責任をもちなさい。
もしあなたが人に害をなし、人様を傷つけるようなことがあったら、
この小太刀であなたを殺して、私も死にますから…。
おいおい、12歳の少年にそこまで言うか?
世が世なら元服する歳かもしれないけれど…、何時代の話や!
しかもウチは武家ではないぞ。
今からしてみると、なかなか怖いことおっしゃるのう、我が母は。
あれから幾星霜。
人様に迷惑をかけまくるような生き方はしてないつもり…だけれど。
立派な大人、人間…には程遠いけれど、
ちょっとは人の役に立てる人間になれただろうか…。
ねぇ、お母さん?
いやいや、我が母なら
あなたはどうしてそんなに鈍臭いの。
どうして同時に3つ、4つのことを考えながら行動できないの?
1つ、2つのことに気を取られて、周りが見えていないでしょう?
動きに無駄が多すぎます。もっと効率よくなさい…。
と言いそうだな。
亡くなって17年余り…。
もうどんな声をしていたのかも思い出せないけれど…。
皆さん、ご家族を大切にしましょうね。